双子が産まれました(3)

育児

ママが病院で帝王切開で痛い思いをして、双子が産まれました。
病院へ入院、帝王切開の手術したときのことを書きます。

入院当日

ママが入院した病院は、手術前日の14時頃に入院するスケジュールになっていました。
うちでは、本来8月中旬が予定日でしたが、双子出産のため早めに帝王切開を予定して7月下旬が手術日に決定しました。
経過が順調だったため、予定通りの入院日に入院することができました。
切迫早産のような場合には予定した入院日よりも早い時期に管理入院となることもあるようです。

入院当日は、私、ママ、ママのお母さんの3人で病院に行きました。
着替えやタオル、ペットボトルの飲み物、授乳クッションのように病院から指示のあったものを持っていきました。
手術までは4人部屋、手術後からは個室になるようで、4人部屋には入ることができませんでした。

手術当日

手術当日は、普通分娩では立会い出産ができますが、帝王切開の手術では立会いは行っていないようであり、デイルームで私とママのお母さんで待っていました。
手術の予定時間から少し経った後、看護師さんに呼び出され、「お子さんがNICU(※1)に入るので、早く来てください!」と言われました。
私とお母さんで看護師さんに着いていき、スタッフのみ入れるエリアのエレベーターの前で産まれた双子を初めて見ることができました。
慌てすぎて写真は撮れませんでした…。

※1 NICU:Neonatal Intensive Care Unitの略。新生児集中治療室のことで、赤ちゃん版ICUのようなもの。

呼び出された時は正直びっくりしました。とんでもないことが起こっているんじゃないかと。
NICUに入る直前の保育器に並んで入った双子を見ると、ひとりは酸素マスクを着けていました。
エレベーターの前で看護師さんから、先に産まれたお兄ちゃんのLが肺の間に空気が溜まっていて呼吸がしづらい状態(※2)と説明いただき、この後NICUに入ることになりました。

体重は、胎盤からの栄養の割合が偏ってしまっていたようで、Lの体重が2700g台、Rの体重が2000g台でした。Rの体重がとても小さいですが、産まれた時点では特に機能的な問題はないとのことでした。

※2  縦隔気腫:右肺と左肺を仕切っている部分である「縦隔」に空気が溜まってしまい、呼吸がしづらくなってしまう状態です。新生児の縦隔気腫のほとんどは無症状のようです。病院の方の話では、赤ちゃんが羊水にいた状態から空気中で呼吸するようになることはとても大変なことであり、一定の数の赤ちゃんは肺の一部が破れてこのように縦隔気腫になってしまうとのことでした。

その後産まれたてのRは病棟でしっかりと会うことができました。
もともと赤ちゃんを近くで見たことがなかったこともありましたが、2000g台なので驚くほど小さく感じました。
かわいい…。
生後0日目のくせに足を組んでいて、大物の雰囲気がありました。

入院した病院では、NICUには赤ちゃんのお父さんとお母さんしか入れないようなルールになっていました。
助産師さんからお声がけいただき、当日にNICUでLにも近くで会うことができました。
かわいい…。
酸素濃度を高くした保育器に入っていましたが、酸素濃度は30%で、SpO2(※3)は100%になっていました。保育器の窓から手で触ることもできたので、酸素濃度がそこまで厳重に管理されているようではなかったため、少し安心しました。
うまれたてでむくみが結構あるみたいでした。

※3 SpO2:「経皮的動脈血酸素飽和度」のこと。医療的には、サチュレーションやサチュとも呼ばれます。動脈の赤血球中のヘモグロビンが酸素と結合している割合(パーセンテージ)を皮膚を通して測定した数値のことです。おおよそ96%以上が正常値です。蛇足ですが、新型コロナ流行下で罹患時に居住地によっては役所から貸与してもらえた「パルスオキシメーター」は、このSpO2を測定するための医療機器です。

Lは逆子だったのでおしりから出てきたそうです。取り出される時に助産師さんから、「出てきたよ!」と声をかけてもらいました。
そのあと、Rは頭から取り出されました。

帝王切開では、局所麻酔が用いられることが一般的です。
麻酔を投与されたお母さんは、適切な投与量で胸から足先までの痛みの感覚がなくなるとされています。
局所なので、意識はある状態で、目は見えて音は聞こえて手の感覚はあるようです。

ふたりが産まれて胎盤を取り出しているときに、助産師さんから「ほら赤ちゃんだよ!見て!」とママに声がかけられたそうですが、しんどすぎて見れなかったようです。
とりあえず、触るだけ触らせてもらい、ママの感想は「やわらかい。あったかい。」でした。

最後に

帝王切開の手術の待ち時間はとても長く感じました。
痛い思い、しんどい思いをして出産をしてくれたママ、産まれてきてくれた双子には感謝です。
手術後の入院中、退院後も後々書いていきます。

参考

【レバウェル看護:新生児の縦隔気腫について知りたい】
https://kango-oshigoto.jp/hatenurse/article/4070/
【ナース専科:サチュレーション(SpO2)とは? 基準値・意味は?低下の原因と対応】
https://knowledge.nurse-senka.jp/225638/
【日本産科麻酔学会:帝王切開の麻酔】
https://www.jsoap.com/general/c_section/q2

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