きまぐれロボット

読書

それほど量は多くないですが、小説やビジネス本、新書をよく読みますので、読んだ感想を書いていければと思います。

今回は、星新一のショートショートを初めて読みました。
1本5分(本になれている人だと2,3分)で読める超短編集です。
ふふっと笑えたり、考えさせられるような不思議な話がたくさん入っていました。
きまぐれロボットには、SF系のショートショートが集められていました。
特にお気に入りになったのは、

  • きまぐれロボット
  • おみやげ
  • ボウシ
  • ネコ

です。少しだけ話の内容も紹介します。

きまぐれロボット

本のタイトルにもなっているお話です。
「最も優秀なロボット」が博士によって発明されました。
お金持ちが大金でロボットを手に入れ、別荘で料理や掃除をやらせました。
ただ、少しすると様子がおかしくなり、突然動かなくなったり、あばれだしたり、追いかけてきたりするようになりました。
都会に帰ったお金持ちは博士に文句を言いますが、博士は「運動不足やぼけないためには、人間にとってこれがよいのです」と説明するのでした。

おみやげ

高度な文明を持った宇宙人が、人類が出現するよりずっと前の地球に立ち寄りました。
まだ文明がない星へのおみやげとして、金属製の大きなタマゴ型の容器に、宇宙船の設計図、なんでも治せる薬の作り方、平和のために必要な内容を中に入れました。
この金属のタマゴを開けられるくらいの文明ができれば、中身もきっと役に立つと考え、砂漠にそれを置いて飛びたっていきました。
長い年月が経ち、人類が産まれ、ついに金属製のタマゴが割れる日が来ました。
ただ、それは原爆実験によって中身もろとも焼き尽くされてしまいました。

ボウシ

奇術師の老人は、ボウシを使って動物や花、旗を出す手品しかできず、貧しい暮らしをしていました。
家でその手品の練習をしていると、宇宙人がその様子を見ており、「なんでも出てくる装置」だと思い込み、商売道具であるそのボウシを老人から取り上げてしまいました。
老人は泣いて悲しみ、それを不憫に思った宇宙人は、このあいだ立ち寄った別の星で普通に転がっていた大きなエメラルドを置いて、宇宙船で飛び立っていくのでした。

ネコ

エス氏は心からネコをかわいがっていました。
本で勉強し、食べ物を研究し、ネコが元気をなくすとすぐにお医者さんを呼び、夜にはネコの背中を撫でることが好きでした。
ある夜、不思議な形の宇宙人が家を訪ねてきて、エス氏はびっくりして気を失ってしまいました。
宇宙人はテレパシーで、自分たちは平和的な星とそうでない星を区別しているとネコに説明し、ネコが自分たちを見ても驚いたりしないことを指摘しました。
するとネコは「いちいち驚くようでは、支配者の地位はたもてないわよ」と言い、そこに倒れている日本足の生物はドレイだと言いました。
宇宙人は、ネコが平和的な種族だと確認した後、「いつまでも支配し続けるよう、お祈りします」と言い残し、夜の空へ消えていきました。
気をとりもどしたエス氏は、なにかの錯覚をみたと思い込み、ネコの背中をなでました。
ネコはただ「にゃあ」と鳴きました。
ちなみに、この話と直接関係ないですが、私はネコのもち様と下僕(もちまる日記)も大好きです。

最後に

子どもから大人まで楽しめるとてもよい本でした。
長文の小説を読むのが苦手な人でも、あまり苦しまずに読めると思います。
他のショートショートも読みたいと思います。

コメント

  1. ain より:

    ロボット上手ですね!
    本、参考にさせていただきます。
    ありがとうございました。

    • たろう より:

      ainさん
      コメントありがとうございます!
      是非読んでみてくださいー
      これからもいろいろと本は紹介しようと思います。

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